「『地理』を知れば、国や地域の自然・環境だけではなく、歴史・民族・文化・経済・政治までを理解できます。地理を知るだけで、世界は一気に面白くなります」──そう語るのは、筑波大学教授で地理教育を専門とする井田仁康氏。
本稿は、そんな井田氏が編著者として上梓した『世界の今がわかる「地理」の本』より、本文を一部引用・再編集してご紹介します。
旧ソ連5カ国「中央アジア」
ユネスコは「中央アジア」の範囲を、ユーラシア大陸の中央部に広がる地域として広く捉え、世界で最も標高が高い山脈や高原などが広がるとしている。
実際、世界最高峰のエヴェレスト山をはじめ8000メートル級の山々が連なるヒマラヤ山脈は、カラコルム山脈を経て平均高度約4000メートルのパミール高原へつながる。このパミール高原にはテンシャン山脈・クンルン山脈・ヒンドゥークシ山脈も東西から集まり、すべてが標高7000メートルを超える山脈で氷河も存在する。
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