夏休みも終わりに差し掛かってきましたが、夏休みの宿題で読書感想文という項目があったとき、頭を悩ませるのは、宿題を出された本人よりも、宿題を出された本人の親御さんなのかもしれません。
というのも、読書感想文は、算数ドリルや漢字のプリントのような「正解のある」宿題ではないから。しかし宿題として出された場合はなんとか指定枚数ぶんをクリアしなければいけませんよね。
はたして読書感想文の書き方を教えることはできるのでしょうか?
読書感想文を教えていて、いちばん困る瞬間とは?
読書感想文を教えていて、いちばん困る瞬間はどこか。それは、お子さんの「言葉が出てこない」時、ではないでしょうか。
何を書けばいいかは、前回までの読書感想文の書き方で、ある程度わかっている。具体的に好きな箇所を説明して、その感想を自分の体験にあわせて書けばいい。あるいは、もう少し応用を試してみたい子なら、自分の体験ではなく本のテーマや構成に注目して書くのもいいでしょう。そのように、何を書けばいいか、はある程度誘導することができる。
しかし、何を書けばいいかは教えられても、その子自身の言葉――たとえば「面白かった」なのか「驚いた」なのか「感動した」なのか「もやもやした」なのか、そのような語彙を生み出すプロセスで詰まってしまう子も多いのではないでしょうか。
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