夏休みに宿題として出され、多くの子どもたちを悩ませる読書感想文。「子どもたちに、本を読む楽しさを知ってほしい」と思う反面、「自分も書くのが苦手だったな……」と思う方も少なくないのでは?
そこで東洋経済オンラインでは、プロの書評家・三宅香帆さんが小中高校生の読書感想文の課題図書を読み直し、本気で読書感想文にする企画を実施。「読書感想文のコツ」を届けつつ、「想いを文字にする楽しさ」「本を読む楽しさ」を子どもたちに知ってもらうことを目指します。
約8週間にわたってお届けする短期集中連載の第7回は、「まだ間に合う! 読書感想文オススメの作品」と題し、「読書感想文を書きやすい本/書きがいのある本」を紹介します。
読書感想文の書き方や、その指導法について書いてきたこの連載。そろそろ8月も終わりそうですが、宿題は終わりましたか? もう新学期が始まっている学校も多そうですね。さて今回は、読書感想文におすすめの本を紹介してみましょう。
小学校高学年~中高生におすすめの本を紹介
基本的に、お子さんの学年によっておすすめすべき本もさまざまではあります。今回はひとまず小学校高学年~中高生におすすめの本を選んでみました。
『ぼくと未来屋の夏』(はやみねかおる、青い鳥文庫、講談社)
夏休み、自由研究を通して神隠しの謎に挑んだ小学生の思い出を描いた児童文学。ファンタジー小説かなと思って読み始めると、徐々に本格的なミステリ小説であることに気づくはずです。
児童文学の名手がつづる、青い鳥文庫レーベルの傑作は、今までミステリ小説を読んでこなかった方々にも「ミステリって面白い!」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、村の伝説やキャラクターの秘密など、さまざまな仕掛けで読者の興味を引いてくれるので、読書感想文において重要な「印象に残った箇所を挙げる」ことも比較的やりやすいはず!
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