書評家が断言!「読書感想文」で身につくチカラ 「作者の意図を読み取る」本質的な勉強になる

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題材は、宇宙人――「地球外生命」です。生物学や物理学など、さまざまなジャンルの研究者に、「宇宙に生命はいるのか」という謎を中心にヒアリングしていく本。

科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?
『科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?』(河出書房新社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

宇宙人について研究者に聞く、という構成も面白いですし、なにより読みやすい! 理系分野に興味のある中高生なら読むことができる本ではないでしょうか。

しかし、本書について読書感想文を書くことにしたら……。

別に話の盛り上がりがあるわけでもないですし、前回お伝えしたような「対立」がしっかり分かるわけでもない。どういうふうに読書感想文を書けばいいのでしょうか?

一番簡単なのは、第1・2回でお伝えしたように、自分がなぜこの本に興味を持ったのか? を深掘りする手法です。

自分の経験や普段の疑問を綴りながら、本書の面白かった箇所を書けば、最も簡単に読書感想文が書けますし、先生からもマルをもらえることでしょう。

が、もしそれ以外の書き方をしたくなった場合。少し応用編にはなりますが、秘儀を教えましょう。

ノンフィクションについて書く時の裏技。それは、「この本が、なぜこのような書き方になっているのか」を語ることです。

なぜこのような書き方になっているのか。つまり、本の「構成」に目を向ける、ということです。

ノンフィクションの「語り方」に着目してみる

ノンフィクションというジャンルには、必ず「語り方」があります。たとえば何かの事件のルポタージュだとすれば、「なぜこの本をこのタイミングで出版したのか?」「どうしてこの人の話から始まっているのか?」「なぜこの点については深く聴いていないのか?」など、内容を効果的に語るための構成が存在します。

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