値段の「安い薬と高い薬」治りに影響するその違い 「ブランド名や薬の値段」が薬効を強める理由

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まったく同じ薬でも、一般的に人は高い薬を選ぶ傾向があります。それは、ほとんどの人が「高い薬のほうが効き目がある」と信じているからです(写真:すとらいぷ/PIXTA)
・フェイスブックに時間を費やすと悲しい気持ちや寂しい気持ちになる。
・高額だが有名な医薬品は、たとえ同じ成分であったとしても、ジェネリック医薬品と比べて鎮痛効果が高い。
・携帯電話をテーブルの上に置くと会話の質が低下する。
このような、ポジティブ心理学の多くの研究結果は、自分の行動や思考を変えることで幸福や健康、長寿を得ることができるということを示しています。『ポジティブ・シフト 心理学が明かす幸福・健康・長寿につながる心の持ち方』では、人生の質を高め、長生きにも役に立つ、科学的な根拠に基づいた具体的な方法を紹介しています。
本稿では同書より一部を抜粋のうえ、プラセボ(偽薬)のパワーについてお届けします。

プラセボ(偽薬)のパワー

風邪の症状(咳、喉の痛み、鼻づまり)を和らげる薬を買うためにドラッグストアの店内を歩いているとします。そのとき、安価なジェネリック医薬品を買うか、それとも高価な有名メーカーが販売している医薬品を買うかを選ぶとします。

この2つの薬がまったく同じものであることを頭では理解していたとしても、一般的に人は高い薬を選ぶ傾向があります。それはなぜでしょう? その理由は、ほとんどの人が高い薬のほうが効き目がある、と信じているからです。

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