世界史「学ばない人」「学ぶ人」大きな差が出る理由 社会に出た今こそ身につけたい教養とは?
「なぜ、戦争は起こるのか?」「そもそも、あの国とこの国が不仲なのはなぜなのか?」「世界各地の個性あふれる文化はどのように生まれたのか?」そんな疑問を抱いたことはないだろうか?
その答え、じつは高校生のときに「世界史」の授業で習っていたかもしれない。「世界史」と言えば、学生時代はテストのために強いられた勉強。テストが終われば、暗記した内容も記憶から抜け落ちた……そんな人も少なくないだろう。
そこで本稿では「高校世界史」を大人の教養として役立つよう解説した『大人の教養 面白いほどわかる世界史』の著者である平尾雅規氏に、世界史の学び方を解説してもらう。
1.現代の国際情勢と、世界史のつながり
歴史を学ぶ際には様々なアプローチ方法があります。その一つとして知っておいて頂きたいのが、「現代の世界を海、過去の歴史を海に流れ込む幾多の河川になぞらえる」手法です。歴史を学ぶことは、河川の上流(すなわち過去)に遡り、時間の流れに沿って川を下りながら現代世界が出来上がっていく過程を知る作業、といえるわけです。
報道されるニュースの背後にも、大なり小なり歴史的な要因が存在しているわけで、上述した「河川(歴史)」が「海(現代)」に流れ込む事情が分かれば、より深く現代の事情を理解することができます。そこで、2023年現在で最も注目されている国際的話題、プーチン政権下のロシア軍による隣国ウクライナへの侵攻を例にとり、「高校で学ぶ世界史」と結びつけてみたいと思います。
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