「跡取り」をめぐって妹夫婦がチクチク攻撃 兼業農家の悩み、相続巡って大モメの予感

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貴女方が今別居しても、これまでのいきさつからご両親のことが気にかかるでしょうし、しかも貴女たち夫婦が悪者になるだけです。妹さんたちのように平穏な別居になるわけではありません。今のところご両親の方から別居を言い出していない以上、自分たちから出て行くのは、罪悪感が残るだけです。

みわ様の場合、ご夫君はテキパキと農作業を手伝える人ではないようですが、妹夫婦たちからの乱暴な言葉や視線にも怒るでも居直るでもなく、ご自分がもっと頑張ると言ってくださる有難い性格の方のようですね。

本当はお母様が、言葉は少なく農作業の手伝いも少ないけれど、婿の人間性と長女を信じ、これまでのいきさつから「跡取り」として財産の件などを遺言に書いてくださるのが一番いいのですが、貴女から今それを持ちかけるタイミングではないようです。

「同居している親子」と割り切るべき

これは古い考えや感覚といわれるかもしれませんが、私ならば跡取りではないが同居している親子と割り切ります。住居費が浮くのもバカになりませんし、別居して親姉妹とこれ以上関係が悪化すると、清々しくなる前に、今以上のストレスを抱えこむことになるだけです。

それよりも、親子姉妹の考え方の違いは人生折り込み済みと割り切って、心の狭い妹たちの言動には振り回されず、貴女の方から心を広く構えて接したり無視したりしていく方針に切り替えるべきだと思います。

別居してご両親とも気まずくなるよりは、老いたご両親の傍で暮らせる環境に感謝し(どれだけ多くの既婚女性が、これを望んでいることでしょう!)、自分たちができることは心を込めて最善を尽くして世話をしていく揺るぎない覚悟を持ちましょう。ご両親が手助けを必要としている時にはいつでもそれができる立場にいることは、誰が何と言おうと、本当にありがたいことなのですよ。両親から追い出されない限り、そこから動かないでいましょう。

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