栗山監督「世界最強チーム作る"伝え方"」10の魔法 この"1文字"が「やる気」「思い」を引き出す!

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【8】「命令」でなく「問いかけ」

彼の話し方を観察していて、気づくのは、多くの言葉が「?」で終わっていること。監督にありがちな「命令」ではなく、「問いかけ」をしているのです。

映画の中でも、

「みんなが見たい選手で、皆が胴上げして、最後ガッツポーズしているのが一番いいかな。一応、そこに向かわせてもらっていい?」
「話してもらって交渉してもらっていい?」
「突然変なこと言ってすみません。もし、正尚(吉田)入れて外野手どういうメンバーになりますか? 清水コーチいかがですか?」
(以上、コーチらへの問いかけ)
「日韓戦、何か気になったり、違うことってある?」
(源田壮亮選手への問いかけ)

といったように、断定、命令ではなく、徹底して、相手に問い、考えさせていました。そうやって、相手が自ら答えを導き出し、自発的に動くよう仕向けていくのです。

「今の選手で誰かに教わってうまくなった人なんて僕はいないと思うんです。自分で考えて工夫して、自分でうまくなっているはずなんです。その手伝いを我々はするだけ」(NHKのインタビュー)

「問いかけ」から選手の「やる気」「思い」を引き出す

問いかけの中で、選手たちのやる気、思いを引き出し、

「本当に選手たちが自分たちで『勝ちたがってくれて、勝ち切った』という戦い」(フジテレビインタビュー)

に持っていったのです。

まさに、「?」の1文字が人を動かすというわけです。

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