栗山監督「世界最強チーム作る"伝え方"」10の魔法 この"1文字"が「やる気」「思い」を引き出す!

✎ 1〜 ✎ 83 ✎ 84 ✎ 85 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
【9】考えを押し付けない

日本の企業や組織のリーダー、上司たちの多くは、「自分の考えは正しく、部下や下の人は間違っている」という視点に立ちがちです。

一方で、栗山氏は、自分自身が「正解ではない」と言い切ります。

「僕は同時に若い人たちに、こうも言っています。「あなたのほうが正しいこと、世の中にいっぱいあります。それを捨てないでください」と。だって僕が子どもの時はバットを上から下に振り下ろせって教わったんですよ。
それが今はどうですか!? メジャーの強打者も、翔平も下から上にすくい上げるようにスイングして、ホームランをバンバンかっ飛ばしているんです。
「たった数十年で世の中は逆のこと言うの?」って感じです。だから常識なんてないんです。若い人たちと我々の間にあるのは意見や考え方の違いだけで、どっちが正しいか、正しくないかじゃないんですね。だから魂でぶつかって対話することが必要だと思います」(NHKのインタビュー)

間違った万能感にとらわれ、ついつい上から目線で「自分の正解」を押し付けがちな昭和型リーダーに、ぜひ聞かせたい新時代のリーダーシップの考え方です。

【10】とにかく「楽しませる」

日本では、「我慢して、忍耐してこそ、成長がある」「つらい思いをしなければ、成長はない」というマゾ志向が非常に根強いところがあります。

仕事、スポーツでも、いまだ、そういった根性論的な考え方をしている人は少なくないわけですが、「プレーを楽しむチーム」のほうが、じつは成果を出しやすいのです。

【WBC栗山英樹監督に学ぶ!「人を動かす"伝え方"」10の魔法】

【1】圧倒的なコミュニケーションファースト
【2】徹底的にフラットな目線
【3】「心理的安全性の高いチーム」を作る
【4】風通しがよく、活発なコミュニケーション
【5】「ツメ」よりも「ホメ」優先
【6】ひたすらに謙虚
【7】短く言い切る
【8】「命令」でなく「問いかけ」
【9】考えを押し付けない
【10】とにかく「楽しませる」

「伝え方」こそが「組織」「チーム」を変える原動力

栗山監督はまさに天才的な「伝え方マジック」で、野球の喜び、楽しさを一人一人に思い出させました。

岡本純子さんの「伝え方セミナー」を8月6日(日)に紀伊國屋書店札幌本店(詳しくはこちら)、9月13日(水)に紀伊國屋書店梅田本店で(詳しくはこちら)それぞれ実施します。

その結果、「野球ってこんなに楽しかった」(岡本和真選手)、「本当に最高のチーム」「みんなのことが大好き」(ダルビッシュ)といった言葉が出てくるほどまでの高揚感を、選手たちが感じるまでになったのです。

まさに、「伝え方」こそが組織を、チームを変える原動力

皆さんも「世界最高の伝え方の魔法で、人を、自分を、変えていきませんか

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事