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栗山監督「世界最強チーム作る"伝え方"」10の魔法 この"1文字"が「やる気」「思い」を引き出す!

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  • 岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師
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まず、その言動からうかがえるのは、彼が徹底的に「コミュニケーションファースト」を貫いていること。

【1】圧倒的なコミュニケーションファースト

通例なら、球団を通して、伝えるべきメンバー選抜の知らせも、彼が直接、選手に連絡するというこだわりぶりでした。

僕は「それじゃ(球団が伝えるのでは)ダメです!その選手を使う監督が“お前が必要なんだ!”って直接伝えなきゃダメなんです!」って強く訴えたんです。
選手の立場からすれば監督から直接伝えられたほうが、なぜ選ばれたのか明確になるし、僕のパッションも伝わり、安心できると思うんです。(NHKでのインタビューより)

と話していましたが、チーム全員に手紙を書いたそうで、「魂を持って伝える」(同)ことに命を懸けている様が伝わってきます。

【2】徹底的にフラットな目線

栗山氏が目指したのは、上意下達のヒエラルキーに基づく昭和の組織ではなく、あくまでも全員がリーダーのフラット(水平)型のチームでした。

そのために、キャプテンを置かず、「年齢が上であるとか下であるとか関係なく、一人ひとりがチーム全体を引っ張ってほしい」と呼びかけたのです。

「ピラミッド」ではなく「横同士のつながり」が大切

その真意をこう語っています。

全員がキャプテンにならないと横同士のつながりができないんで。キャプテンを決めてしまうと、良いキャプテンがいると縦になるじゃないですか……、ピラミッドになっちゃうんで。キャプテンを決めないから横になるんです」(同)

日本では、上司や目上が命令し、下の人間がそれに疑うことなく従うことを良しとする文化が根強いわけですが、こうしたタテ志向は下の人たちの当事者意識を削ぎ、組織が保守化するというデメリットがあります。

チームの全員が、リーダーとしての意識と責任感を持ち、自発的に動くよう、意識改革をしたわけです。

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【「3つめ」は?】

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