迷惑なトラックの「ノロノロ運転」その納得の理由 安全を守りつつ、荷物も守る「プロの技術」だ
トラックがあえてノロノロ走る深い理由
トラックは、身近にあれだけ走っているにもかかわらず、世間でその存在が意識されない。が、そんな彼らが大々的に注目される機会がある。「迷惑行為」が問題になったときだ。
悲しいことに彼らがあれだけ社会を下支えしている事実はほとんど報道されないのに、トラックが関係する事故が起きたときは、時に過失割合が低くてもすぐに現行犯逮捕・実名報道される。路上駐車などの「迷惑行為」に至っては、その「裏の事情」を掘り下げることなく、「実録、トラックの迷惑行為!」などとして、ドライバーが「唯一の悪者」として特集番組が組まれたりする。
もちろん、世間に迷惑をかけることは完全悪で、擁護も正当化もするつもりはない。しかし、トラックによる迷惑行為が起きてしまう「社会的構造」を世間に知ってもらうことこそが、行為改善のためには必要不可欠になる。
なかでもトラックドライバーの「3大迷惑行為」として報じられることがあるのは、「黄金のペットボトル」と、「路上駐車」。そして「ノロノロ運転」だ。
普段、一般ドライバーの声を聞いていると、「なんでトラックは遅いんだ」、「前大きく空けながらノロノロ走ってんじゃねえ」なる苦情が非常に目立つ。が、それにはれっきとした理由があるのだ。
❶一般道路での車間を空けたノロノロ運転
交通量の多い一般道路でよく見かけるのが、前のクルマとの車間をめいっぱい空けて走るトラックだ。
SNSではアレにすごく怒っている一般ドライバーを時々見かける。が、よく考えてみてくれ。混雑している道路で、いくら車間を詰めても到着する時間が早まることは絶対にない。労力を使う意味がまったくないのだ。
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