意外と知らない「トラック運転手」が寝る場所 ドライバーの1日を知っている人は少ない
ドライバーはどこで寝ているのか
大島弘明氏(以下、大島):トラックを見かける機会は多いですが、世の中にドライバーの1日はあまり知られていないですね。
橋本愛喜氏(以下、橋本):ときどきタレントがドライバーに密着するバラエティ番組が放送されていますが、実態とは違います。ドキュメンタリーのようなリアルを伝える番組があれば、ドライバーの日常に関心を持ってくれる人が増えるかもしれません。
大島:長距離ドライバーがどこで寝ているかを知らない人は多いと思います。仮眠施設のあるトラック運送会社もありますが、それは一部で、多くは運転席後ろの寝台で寝ています。(ドライバーが乗車する)キャブも決して広いとは言えないですね。
橋本:近頃、メーカーが採用している大型トラックのショートキャブは、ドライバー目線で見ると、考え直してほしいと思うことが多々あります。仕様書には「ドライバーの皆さんの快適な仕事を考えてつくった」と書かれていますが、実際にいろいろな声を聞くと、本当にそうなのかと感じます。
大島:荷室の長さを確保するため、ショートキャブ車は運転席の寝台を削ってキャブをコンパクトにしたトラックのことですね。