意外と知らない「トラック運転手」が寝る場所 ドライバーの1日を知っている人は少ない

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橋本:ドライバーは布団やシャンプーセットなどのほかに、カセットコンロ、炊飯器、電子レンジを載せている人もいます。車内は仕事をするだけでなく、生活する場でもあるので、キャブを短くすると載せられるものも限られます。車内で睡眠をとった後、朝の歯磨きはサービスエリアの専用スペースで済ませ、トラックに戻って自炊し、荷主のところに行く。ドライバーがこうした生活を送っていることはあまり知られていません。

大島氏(左)と橋本氏(右、写真:輸送経済新聞社提供)

大島:トラック運送業界では、中継拠点でドライバーが車を乗り替えたり、荷物を積みかえたりして、日帰り運行する中継輸送が進められています。5年ほど前、私も中継輸送の実験に携わり、ドライバーから感想を聞きましたが、「毎日家に帰り、自分の布団で眠ることができるのはこんなにいいことなのか」と話していました。車内の寝台で寝泊まりするのはトラックだけ。貸し切りバスなど他の業種ではこのような働き方はしていません。

橋本:業界では、寝台で寝るというのは当たり前ですが、そう考えると特殊なことですね。

荷待ち、手荷役がドライバーを苦しめる

大島:一般の人に知られていないことでは、配送先の物流拠点などで起こる荷待ちが代表的でしょう。ドライバーは夜間に車を走らせ、朝に荷物を届けますが、遅れるわけにはいかないので、早めに到着します。

でも、ほかのドライバーも同じなので、荷物を降ろすまでに待ち時間が発生します。到着時間の指定を同じにしたり、到着順に車を入れたりする荷主もいるので、例えば午前8時に荷物を降ろす予定が、結果的に10時になるということは珍しくありません。

ドライバーにとって荷待ちは苦痛な作業の1つだ(写真:輸送経済新聞社提供)

橋本:2時間なら早い方ですよね。荷待ちでは、じりじり前に進まないといけないことがきついとの声を聞きます。最近はスマートフォンなどで事前に車の到着時間を予約できるシステムもありますが、年配ドライバーの場合、操作が分からないそうです。荷主ごとに使うアプリが違うということも課題で、統一性のなさは改める必要があります。

大島:物流拠点に入った後も、次は手荷役が課題です。例えば、10トン車は野菜を入れるダンボールだと約1200ケースを積載でき、積み込むのにも、それを2降ろすのにもそれぞれ2時間かかります。自動車のタイヤを1000本以上、ドライバーが全て手積み手降ろしする現場もあります。ドライバー不足が深刻となる中、人の労力に頼るという考え方は変えなければなりません。

橋本:荷主が手荷役をさせたい理由の1つが、積載率です。荷物をパレットに載せて運ぶと車の積載効率が落ちてしまいます。また、パレットの回収の難しさもあります。パレットのレンタル会社もありますが、効率よく活用する方法をもっと考える必要がありますね。

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