「嫌われない技術」がデキる人に必要な納得の理由 優秀な人が実践している嫌われないための方法

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パワハラする人間やストーカーまがいの人間から逃れるために「嫌われたい」と思う人もいるだろう。しかし、そういう人に積極的な感情を持ち続けられることほど恐ろしいことはない。むしろ、関心を持たれず無視されるように振る舞うべきだ。

成功するほどにオーラは消す

嫌われない技術で大事なものとして「オーラを消す」ことをあげたい。その方法のイメージは、群衆の中に紛れることだ。

例えば、多少なりとも経済的に成功すれば、それを見せつけたくなる誘惑にかられるもの。しかし、そんなことをすれば反感を呼び、下手をすると敵を作るだけ。自分の経済的成果を知らせたいなら、同じレベルで成功している人たちに限ろう。

具体的に説明していこう。どんな成功をなし遂げていようが、間違っても「俺はすごい」オーラは出さない。言葉使いも相手が年下であろうが、自分が上客であろうが、丁寧に敬語で対応する。丁寧さが慇懃無礼(いんぎんぶれい)なレベルになっては本末転倒なので、過剰にへりくだったり不自然に自分を小さく見せたりする必要はない。常に自然な笑顔で謙虚に感じよく対応するようにしよう。

服装もそう。〝高いブランドもの〞と一目でわかるような服や派手な色合いのものは着ない。持ち物や時計も同様。品質のいいモノでも地味な色合いでロゴがそれとわからないものにする。経済的な成功を周りに知らせることにポジティブな意味はない。

飛行機でいえば、上級クラスに搭乗するとしても最後に乗る。優先搭乗などせず、ほかのクラスの乗客の皆さんに先に乗ってもらう。そうすれば他のクラスの乗客の人たちに気づかれない。道を歩くときも自信を隠して視線も誰にも合わせない。胸を張って人をかきわけたり、先頭に立ったりしても、そんなことに意味はない。

道も順番もさりげなく他人に譲る。乗り物の中では、席を譲ったり、重い荷物やベビーカーを助けてあげたりする。飛行機や電車に先に乗っても早く出口から出てもその後のスケジュールにほとんど何の影響もない。

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