コンサルタントの給料が「爆上がり」している背景 高給に見合うほど優れたスキルがあるのか
近年、学生の就職先として人気を博しているコンサルティングファームは給与が高いことでも知られるが、その源泉となっているのが、企業へ請求する高額フィーである。が、実際、コンサルティングファームの人材は高額フィーや高給に見合うほど有能なのだろうか。
また、そのフィーが適正だとしたら、企業は、それに見合った成果を得るために、コンサルをどのように活用すべきなのか。 FIELD MANAGEMENT STRATEGY代表で、『コンサル・コード』を上梓した中村健太郎氏に聞いた。
給料は爆上がりしている
コンサルティングファームは、自社を回していくために、規模を追い始めたわけですが、それにつれて、採用する人員も増やし始めました。実際、アクセンチュアなどは、すでに十数年前から、大学と学生に積極的にアプローチし、強力な採用活動を繰り広げてきていました。就職ランキングトップは、いわばその長年の成果だとも言えます。
人が増えたということは、 給料は前ほど高くは……と思うかもしれませんが、爆上がりしています。プロジェクト数が拡大する中で、プロジェクトの単価も同時に上がっていった。部長起案の案件であってもこれまでと同等、またはそれ以上のプロジェクトが受注できたのです。
成果が明確であったり、予算の中にコンサル費用が組み込まれていたり、と複数の要因がありますが、コンサルに委託したい企業側と案件を拡大したいコンサル側の目論見が一致したのでしょう。ともかく、1件あたりの価格を下げずに、トータルの市場規模を思いっきり増やすことができたのです。
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