絶滅寸前「ドムドム」救った元専業主婦社長の半生 39歳初の職場は「SHIBUYA109」同僚は20代のギャル

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そこで、つなぎのつもりで居酒屋のアルバイトを始めました。長く専業主婦をやっていて、料理は好きでしたからね。

そうしたら思った以上に楽しくて。バイトしているうちに、人件費や原価、家賃がいくらで、1日にいくら売り上げればお店を運営できるか、イメージができるようにもなりました。

だから、その内容を事業計画書に書いて、金融機関で1200万円の融資を受け、自分のお店『そらき』を開いたんです。

起業によって鍛えられた想像力

起業というと難しく感じるけれど、1日単位で「いくら利益を出すか」を考えて、逆算していったらやることはシンプルでしょう?

借金を背負うことにはなるけれど、返済計画は立てているから、それを達成するために頑張ればいいだけ。

何より、あの頃の私にとっては1200万円の借金よりも、明日のお金がないことのほうが怖かったんです。

そして、起業によって想像力を鍛えることができました。

他者を説得し、納得させ、お金を貸してもらうために、集客や仕入れをどうするか。初めてのことでわからないからこそ、想像するしかないんですね。

『そらき』は予想以上にうまくいきましたが、そうやって培った想像力によって、お客さまに心を尽くせたのが大きかったと思います。

(写真:Woman type編集部)

私によかったところがあるとするならば、「自分の目線」というフィルターをかけず、お客さまの目線で「お客さまが何を求めているのか」を考えたこと。

例えば予約のお電話をいただいたとき、元気なお客さまと静かなお客さまがカウンターで横並びになってしまうのであれば、それぞれのお客さまに事情をご説明する。

そうすれば、「飲んだら元気になるのは当たり前だよ」「じゃあその日は声を小さめにするね」など、皆さんが気遣ってくださいます。

お客さまが来店する目的は1人ひとり異なりますから、それぞれに合った接客があるはず。

そう意識することで、お店の雰囲気や居心地は大きく変わるのだと実感しましたね。

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