名古屋でチョコが「1日1億円」売れる催事の正体 ジェイアール名古屋タカシマヤが愛される理由
今年もバレンタインシーズンがやってきた。全国のデパートがチョコレートイベントを開催する中、1月17日に始まったジェイアール名古屋タカシマヤのバレンタイン催事が、すさまじい盛り上がりを見せている。
ジェイアール名古屋タカシマヤの「アムール・デュ・ショコラ」は、バレンタイン催事で日本一の売り上げを誇る。しかも初回の2001年から年々売上を伸ばし、2019年はついに歴代最高となる27億円を突破、動員数も過去最高の90万人以上を記録した。
第20回目となる今年は、1月17日から2月14日までの開催で、国内外約150ブランド、約2500種類のチョコレートを販売。売り場面積、商品数ともに過去最大となる。東京・大阪の百貨店をおさえ、10年連続で売上日本一を独走する名古屋のバレンタインイベントにどんな仕掛けがあり、一体何が起きているのだろうか。
毎朝1000人を超える行列ができる
「今年も好調で、1月23日現在は前年比2割増です」。そう話すのは、ジェイアール東海タカシマヤ販売促進部の犬飼奈津子さんだ。
ちょっと信じがたいかもしれないが、毎朝、このイベントでチョコレートを買うために、1000人以上が行列を作っている。
毎日、朝5時から列ができる。人気商品は1日の販売数に限りがあり、9時に配られる整理券を手に入れないと買えないからだ。
ファンは折り畳みいす持参で、準備も万全。スマホ片手にSNSで行列の状況を情報交換している。
「お客さまの熱気が、明らかにほかのバレンタイン催事と違います」(メリーチョコレートトップショコラティエ 大石茂之さん)。会場に入ればとにかく人、人、人。人気シェフが来場すると、売り場は一段と盛り上がる。「毎年サインペンが200本以上なくなります」と話すのはショコラティエの辻口博啓さん。買ったチョコにサインしてもらい、握手、写真撮影を求める人が途切れない。
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