Nゲージより安い、「電車チョコ収集」の甘い誘惑

細かいこだわりがコレクター気質をくすぐる

現在販売されている黒谷商店の「JR電車チョコ」「JR特急チョコ」シリーズ(筆者撮影)

鉄道模型は高尚な趣味だと思う。

いわゆる「模型鉄」と呼ばれる人たちが、それらにどれだけのお金と時間を費やしているか計り知れない。はまりすぎて、中には人間関係や人生をも壊してしまった人もいるかもしれない。

しかしそんな心配がまったくいらない鉄道車両のコレクションがある。かかる時間はともかく、全車両集めても2000円ちょっとで済むのだ。

値段は1個30円程度

それは「電車チョコ」という。

電車チョコとは、鉄道車両型の紙製の箱に粒チョコが入ったお菓子。安くて1つ30円程度。値段は販売店によって異なる。

鉄道のディテールにこだわったパッケージは、形が車両によって微妙に違っている。しかもそのパッケージの一つひとつにきちんと「JR西日本商品化許諾済」「JR九州承認済」と記されていることに驚く。1つたった30円のチョコに、いったいどれだけの労力がかけられているのだろうか。

この「電車チョコ」に出合って以来、私もすっかりこの鉄道車両のコレクターとなった。

最初は近所にある某有名量販店の駄菓子コーナーで見つけた。そのときは大きな箱に鉄道車両が無数にぐちゃぐちゃと入れられていた。おそらく子どもたち(大人かもしれない)が目当ての車両を探すのに、かき回したのであろう。

私もそれに習い、車両を1種類ずつ選び出してみると、15種類ほどそろった。これぞ大人買い、とほくそ笑んでいたら、製造元のホームページで衝撃の事実を知ることとなる。

なんと電車チョコは、JR特急チョコ・JR電車チョコというシリーズで、全部で80種類近くあるというのだ。

私のコレクター魂に火がついた。その後、駄菓子屋やコーナーがありそうなお店に行くたびに電車チョコがないかと探し回り、チョコチョコと集めていった。

そして5年が過ぎた。だいぶ集まったものの、持っていない車両をピンポイントに探そうとすると、これがなかなか難しい。「ああ、これ持ってた……」と落胆することが多くなった。

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