絶滅寸前「ドムドム」救った元専業主婦社長の半生 39歳初の職場は「SHIBUYA109」同僚は20代のギャル
39歳、専業主婦から『SHIBUYA109』のショップ店員として人生初の就職。
44歳、居酒屋『そらき』を開業。予約で埋まる人気店へと成長させる。
51歳、『そらき』常連客の声掛けをきっかけに『ドムドムハンバーガー』へ入社。人生初の会社勤めを経験するも、わずか9カ月後にまさかの社長に就任──。
そんなフィクションのようなキャリアを地で行くのが、現在ドムドムフードサービスで代表取締役社長を務める藤﨑忍さんだ。
自分とは別世界の人のように思ってしまうが、藤﨑さんは「私も皆さんと同じような不安を抱えています。だから、誰でもやろうと思えば、何だってできますよ」とほほ笑む。
年齢や過去の経験にとらわれないチャレンジを続けてきた藤崎さん。彼女が「自分は特別な人じゃない」ときっぱり言い切る理由とは?
39歳初の職場は『SHIBUYA109』同僚は20代のギャル
私は今でこそ社長を務めていますが、39歳までは専業主婦でした。学生時代にアルバイトをしたことがあったくらいで、社会人として働いた経験はゼロです。
高校を卒業してすぐに夫と付き合い始め、もう、彼に夢中で。その頃の夢はお嫁さんになることでしたから、就職はまったく考えていませんでした。
そんな私に転機が訪れたのは、39歳のとき。夫が病で倒れ、働きに出ざるをえなくなったのです。
友だちの紹介で始めたのは、『SHIBUYA109』(以下、109)のショップ店員。若いお嬢さんたちに囲まれ、働くこと自体も初めてですから、何もかも学ぶことばかりでした。