「1日の終わりに達成感がない」を変える3分習慣 「朝のベッドメーキング」で生活を落ち着かせる

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(私個人の経験だが)周りの混乱を目にすると、自分の内側もかき乱したくなってくる。私は、ホテルに泊まっているときでさえ、自分でこの「ベッドメーキング」をする。

加えて、人生は予測不可能だ。思いもしなかった問題がどんどん持ち上がってくる。

そんな日の高波を乗り切りやすくするコツを私は2つ見つけている。どちらも朝に行う。

A=マルクス・アウレリウスの『自省録』のようなストア派の本を数ページ読むこと、

B=自分にできる範囲で少なくとも2つか3つのことをコントロールすることだ。

ベッドを整えることはできる

もう少し突っ込んで説明しよう。まずはAについて。私の冷蔵庫には、以下のマルクス・アウレリウスの言葉が貼ってある。

朝目覚めたら、自分自身にこう語りかけよう。

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「今日、私が相手をする人々は、おせっかいで恩知らずで高慢で誠意がない。そのうえ嫉妬深くて不愛想だ。彼らがそんな具合なのは、善悪の区別を付けられないからだ。

だが、私は善良なものの美しさと邪悪なものの醜さを見てきており、悪いことをする者にも私自身と似た性質があると気づいている。

血縁があるとか、生まれが似ているとかではなく、同じ心を持ち、それなりに聖なる部分を持っている、という意味でだ。

だから、彼らの誰も私を傷つけることはできない」

Bは、自分にできることをやろう、ということだ。

その日の気分がどれだけ最悪でも、どれほど破滅的な展開になるかもしれなくても、自分のベッドを整えることはできる。

そして、少なくとも私にとってはそのことが、最低最悪の日であっても、崖っぷちに指のつめ1枚でしがみついていて、まだ落ちてはいない、といった感覚を与えてくれる。

自分の意思で行ったことが少なくとも1つはあり、人生のドライブにおいて、ハンドルに置いた片手を支えてくれる何かがある、という感じだ。

1日の終わり、最後に思い浮かべることが、自分がやり遂げたことになる。この習慣が私にとってどれほど重要になったかは、どれだけ強調しても足りないほどだ。

とにかく、まずは自分のベッドを整えることだ。

ティム・フェリス 起業家、作家

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Tim Ferriss

米国の起業家、エンジェル投資家、作家、ポッドキャスター、ライフスタイル研究の第一人者。ファスト・カンパニー誌の「世界で最も革新的な人物」、フォーチュン誌の「40歳以下の影響力ある40人」、CNN の「テクノロジー分野における地球有数のエンジェル投資家の一人」などに選出される。

これまでに刊行した5冊の本はいずれもニューヨークタイムズベストセラーやウォール・ストリート・ジャーナルベストセラーリストで1位となり、『The 4-Hour Workweek』(邦訳『「週4時間」だけ働く。』)は35カ国で翻訳されている。

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