40歳で人生の83%が「終わっている」という衝撃 40~50代の後半生をどのように生きますか?

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時がたつのを早いと感じてしまうのは、なぜなのでしょうか(写真:bee/PIXTA)
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40~50代になり、「人生100年時代、残りの50年をどう生きようか」と考える人は多いのではないでしょうか。ですが、「そんなにまとまった時間は残されていません」と言うのは、コンサルティング業界の第一線で活躍してきた平井孝志さんです。いったいどういうことでしょうか? 新著『人生は図で考える』より一部抜粋し再構成のうえ、平井氏が提案する後半生のデザイン方法とともにご紹介します。

なぜ、後半生は瞬く間に過ぎるのか

さて、後半の人生。そもそも私たちにはどれくらいの時間が残されているのでしょうか。

人生100年時代だとすると、50歳ならあと50年? 平均寿命で考えると、50歳ならあと30年?

いずれの答えも間違いです。実際には、そんなにまとまった時間は残されていません。

なぜ? 健康寿命はもっと短いから? 確かにそれも一理ありますが、もっと端的な理由は、認識できる時間の速度が後半生になるにつれ加速度的に速くなるからです。これまで感じてきた50年分の時間感覚と、これからの50年の時間感覚はおそらくまったく違うものになるはずです。

なぜでしょうか。歳を取れば取るほど、なぜ、1年があっという間に感じられるのでしょうか。

次のような論理があります。

「歳を取ると未経験のことが減るから、その分、時間を短く感じる」というもので、「ジャネーの法則」と呼ばれるそうです。

つまり、1歳のときに感じる時間の流れはそのまま1年分であり、2歳のときに感じた1年は、2年間の人生の内の半分なので2分の1に感じる。3歳のときは2歳までに経験したことに対し、新しい1年は3分の1になるので、感じる時間は3分の1になる……というわけです。ですから100歳まで生きるとしたら、人生全体の体感時間は、

1 + 1/2 + 1/3 + 1/4 + …… + 1/99 + 1/100

になるということです。

40代の頃、実際にこの算式を計算してみました。

さて、いかがでしょう。40歳時の体感時間はどのくらいの数字になると思いますか。さらに、その時点で「人生の何%がすでに費やされている」と思われますか。私はそれを知り、愕然としました。

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