現在のスリーダイヤへのイメージは重厚長大ではなく、高い技術力が想起されるとの調査結果が出たとのこと。
ちなみにブランドとは他社との差別化をするための焼印が由来。自分の家畜である牛を区別する焼印=ロゴこそがブランドの起源。そこから発展して商品やサービスのイメージを高め、付加価値をつける手段(=マーケティング)としてブランドが活用されるようになりました。
赤いスリーダイヤをブランドロゴに活用するのは、これからの事業戦略上で有効と判断できる状況になったということです。
日本航空、パナソニックなどでも続々
歴史の長いレガシー系企業で、伝統のロゴを復活させる動きは三菱電機以外でも増えつつあります。日本航空は鶴丸ロゴを、パナソニックはオーディオ専用ブランドとしてTechnics(テクニクス)ブランドを復活させます。老舗のレガシー系企業だからこそのすばらしい財産を、見せつけられる出来事かもしれません。
一方、新興系企業には復活させられるブランドは、当然ながらありません。そもそも、レガシー系企業に比べて認知度もイメージも高くはありません。取材した創業5年目の新興系企業(通販関連)の経営者いわく、
「名刺交換して社名を知っていた人に会ったことがない。通販サイトを運営するうえで、会社の知名度を上げるのは重要な経営課題。でも、知名度を上げるのは簡単ではない」
と嘆いていました。こうした「企業ブランド力」の弱さを、事業戦略だけでなく人材採用でも大きなハンデと感じている新興系企業は相当数います。それに追い打ちをかけるように、
20代の就職は安定志向が高まる傾向にあり、企業の規模に加えて「業歴」を重視する人が増えつつあります。中小規模で業歴の短い新興系企業からすれば、「じゃ、どうしたらいいの」と嘆きたくなる傾向かもしれません。取材した2016年卒予定の学生は、「新興系企業に就職して、その会社が10年後に生き残っているのか不安。やはり、業歴が長い会社は安定感を感じるので、会社選びで重要な条件と考えます」
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