なぜあの新興企業には人が集まるのか?

知名度がない企業が、採用で勝つ仕掛け

あるいはインターネット領域のメディア関連やアドテクノロジー事業で成長中のVOYAGE GROUP社。合宿型のイベントを開催したり、オフィスから2キロメートル圏内に賃貸物件を契約した場合の家賃や同僚同士のルームシェアに補助をするといった、組織の一体感を醸成するような人事施策によって、レガシー企業とは異なる魅力の採用ブランドを巧みに構築しています。

安心して働ける環境を提供しようと福利厚生面も日夜改善。採用HPなどで巧みにアピールして認知を高め、多くの会社が苦戦するエンジニア採用などで成果を出しています。代表である宇佐美進典氏は採用に関して、

《こちらがコントロールできる人を採用するのではなく、枠を飛び越えて自分で考えて行動できる人を採用したい》

との考えを持っており、トップ自ら採用にコミットしています。こうした考え方が大きな成果をもたらしているのでしょう。

ブランドがないなら、努力あるのみ

このように新興系企業でも戦略的かつ意欲的に取り組めば、採用力を高めることは十分に可能です。

仮に自分たちだけでできないのであれば、外部の専門家に支援を仰ぐのもよいと思います。ただ、「コストが高くて無理」といった言い訳をする経営者(新興系企業)も意外と多いのが実情です。本業が忙しいからと、採用にコミットする時間を積極的に取らないケースもよく見掛けます。

努力を惜しんで、業歴の長いブランド企業に採用で勝てるはずはありません。しかも手間もコストもかけない会社のHPで、「会社の財産は人」といった言葉を目にすることがあり、驚いてしまうことがあります。

人が財産だと明言するのであれば、手間とコストをかけて会社のブランド力を高める努力に取り組むべきです。さもなければ、ブランド企業に採用で迫ることは、いつまで経っても不可能でしょう。

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