「学んだ数学を日常に生かせる人」の意識の違い 自分に必要な「正解」を導き出すフェルミ推定

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たとえば、山で遭難したとしましょう。遭難したら助けが来るまで動かないほうがいいでしょうか、川を探したほうがよいでしょうか、それとも太陽の向きから方角を見定めて進んだほうがいいでしょうか……。

“答えらしきもの”はたくさんありますが、今の自分の状況にぴったりの最適解を決めるのは自分です。

山の遭難を例にしましたが、これは「先行きが見えない時代のビジネスの方向性」「自分の今後の働き方」「人生の楽しみ方」にもあてはめられます。ネットの中で答えを探すよりも自分の頭で考えて答えを出せるほうがずっと大切です。

18 世紀のフランスの哲学者で、『社会契約論』の著者としても知られるジャン=ジャック・ルソー(1712~1778)も、次のように言っています。

「ある真実を教えることよりも、いつも真実を見出すにはどうしなければならないかを教えることが問題なのだ」

情報があふれ、価値観の多様化による問題の複雑化・個人化が進む現代。変化のスピードはますます速くなり、自分に必要な「正解」は自分にしか導けないと言っても過言ではないでしょう。

数学的センスがあるか、ないかを問う問題

数学的センスの素養を問う次の問題に答えてみましょう。

Q. 次のうち、あてはまるものはいくつありますか?

1)スマホやパソコン、または自分の部屋や机などを自分が使いやすいようにカスタマイズしている。

2)オンラインコースや書籍を利用して、新しい知識やスキルを身につけるのが好きだ。

3)タスク管理や整理整頓など、日常生活を効率化するために、自分なりの方法や工夫を考えて取り入れている。

4)旅行はツアーで行くより、自分で計画を立てたり、旅の途中でどこに行って何をするかを考えたりするのが楽しい。

5)料理はレシピ通りにつくるより、味見をしながら自分流にアレンジしてつくるほうが性に合っている。

いかがでしょうか?

5つの質問に共通しているのは、他人が答えを出してくれる(用意してくれる)のを待つのではなく、自分の頭で考え、より合理的で楽しい生き方をしているということです。

あてはまる項目が多ければ多いほど、数学的センスの素養があると言えるでしょう。

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