20歳まで引きこもり生活を送った彼は、21歳の年に大学受験を決断し、四谷学院に入ります。決断した理由について尋ねてみると、「同級生にバカにされた記憶が忘れられないから」と答えてくださいました。
「家で引きこもっていた中で、高校1年生のときに中学の同級生に言われた言葉がずっと脳裏から離れなかったんです。進学校に行っていた彼と再会したとき、『バカがうつるから話すな』と言われたんです。
本当に悔しくて、ずっとその記憶が永遠にフラッシュバックしていました。だから、それを払拭するためには、彼よりもいい大学に行って見返してやらなければならない、そうして身を守らないと生きていけないと思ったんです」
高校で普通科の授業をほぼ受けていない彼は、本当にゼロの地点からのスタートでした。
「There is 構文やItの形式主語がわからなかった」というように初歩の段階で相当な苦労をしたそうですが、わからないところを丁寧に教えてくれる四谷学院に通っていたことで偏差値も伸びたそうです。
「最初に受けた夏の模試の偏差値は42くらいで、話になりませんでした。それでも、本当に馬鹿だと思われそうな質問にも予備校の先生が丁寧に答えてくれたので、秋に受けた模試では偏差値が48くらいに上昇しました」
自分を守るため、生きるために勉強
自分を守るため、生きるために勉強をした彼は、朝9時から17時までの授業を受けた後も、家で自主的に勉強していました。毎日10時間以上勉強したこともあり、この年の入試では出願した成蹊大学法学部の最低合格点にわずか11点差まで迫ります。
「四谷学院の1年の勉強のおかげで基礎を固められました」と語る彼は、第一志望に早慶を設定し、次の年に代々木ゼミナールの早慶コースに入学しました。彼はここで初めて受ける全体講義のスタイルが自分に合わないことに気づき、授業には出ずに自習室にこもって参考書をやりこむスタイルを確立します。
「僕はマルチタスクが苦手でした。だから、話を聞きながらノートを取るのが難しかったのです。でも、参考書を使った学習だったらやるべきことが限られたので集中できました。武田塾がYouTubeで公開していた参考書を使った勉強法も参考にし、それを信じてやり続けることで、ぐんぐん成績が伸びました」
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