度重なる逆境、失敗……自己肯定感が底になる中で、それを乗り越えて神戸大学に合格したこっしーさん。
浪人してよかったことをお聞きしたところ、「何もなかった自分が、人から認められたり、感謝される立場になった」と話してくれました。また、彼は何度も試験に落ち続けたことで「精神力が鍛えられた」とも語ってくれました。
「今の実力からかけ離れた目標であったとしても、それを埋めようとする精神を受験で学びました。浪人期間のおかげで、ギャップがある目標に対しても、物怖じせずに立ち向かう精神力がついたんです」
神戸大学に進んでからも、1日12~13時間の勉強をこなし、単位認定の厳しい国立の法学部を2年で卒業したこっしーさん。
現在は、一橋大学の院に進学し、大学院に通いながらオンラインで家庭教師もやっています。
親や出生で人生は決まらない
「今、自分は生まれ持った才能を持たなかった人をステップアップさせるのが生きがいになりました。国立大学に入るための編入・院試専門の予備校を作って、持って生まれた才能がなかったり、発達障害などを抱えていたりする人の進学を、劣等生で、ASDを持っていることに悩み苦しんだ自分の経験を踏まえて助けていきたいです。自身の取り組みから、親や出生の問題で人生が決まらないということを証明したいと思っています」
彼はかつて「才能に恵まれなかった」経験を、弱い人の立場で物事を考えられる立派な教育者へと変えてみせたのでした。
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