「厳しいフィードバックが下手」上司の3大共通癖 なぜあなたの指導で部下は改善しないのか?

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たとえば、フィードバックしたいことが3つあるとしたら、まず、そのうちの1つにフォーカスして伝えます。

「今日はこれを伝えるから、まずはこれにしっかり対応してほしい」

「はい、わかりました。とりあえずこれを頑張ります」

最初の課題がクリアできたら、次の課題に移ります。 

このように、ひとつずつフィードバックしていけば、相手も受け入れやすいですし、ひとつずつ取り組んでクリアすることで、相手の自信にもつながります。

悪癖2:「行動」ではなく「人」を攻撃する

どうしてもネガティブなフィードバックが必要な場合に、心理的安全性を損なわずに相手に伝えるにはどうすればいいのでしょうか。

次の4つを比べてみてください。何にフォーカスするかによって、相手の感じ方や受け取りやすさが違ってきます。

1「山田さん、最近のミーティングで、コミュニケーションがうまくいっていない部分があると思うんです」

2「山田さん、ミーティングで発言するときの山田さんの話し方がちょっときつい気がしています」

3「山田さん、あなたのコミュニケーションスキルは低いんじゃないですか」

4「山田さん、あなたは失礼な人ですね」

いかがでしょうか。もしあなたがフィードバックを受ける立場だとしたら、1から4に進むにつれ、自分自身が否定されているように感じて、受け取りがたく感じるのではないでしょうか。3や4のような言い方をされたら、カチンと頭にくるか、へこんで立ち直れないかのどちらかでしょう。

1は、ミーティングでのコミュニケーション全体にフォーカスしています。「環境ベース」での伝え方です。本人に直接フォーカスが当たっていないので、相手も素直に受け取りやすいフィードバックと言えます。その代わり、自分のことだと気づかないかもしれません。相手の行動を改善するには弱いフィードバックと言えます。

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