再建と高成長のカギは独自のブランドプロデュース力だ。ブランド開発の核として寿スピリッツが掲げるのが「プレミアム・ギフトスイーツ」という概念。従来の旅行や帰省のお土産としてだけでなく、手土産や誕生日、バレンタインデーなどイベントでのギフト、さらには自分へのご褒美として買ってもらえる商品のことを指している。
同社グループ経営管理本部長の松本真司常務取締役は「多用途で買ってもらえるギフトの市場を作り、自分たちで拡大させてきた」と話す。
万人受けする安い商品ではなく、高価格帯で他にはない味や商品であることも重要だ。近年は菓子を受け取った人が商品についてインターネットで調べることも多く、人気やこだわりのある商品がギフトとして喜ばれる。「年々、ギフトに求められる価値は高まっている」(松本氏)。
リピーターを生み出す
「嗜好品」に特化していることは、高い収益力にもつながっている。菓子業界は、鶏卵などの原材料価格の急激な高騰に直面している。もともと価格競争の激しい「日常用の菓子」は、値上げによって客が離れ販売量を落とすリスクがあり、各社はどこまで値上げするかに頭を悩ませている。
この記事は有料会員限定です
残り 1419文字
