毒親自覚ない人、気づきにくく危険な4つの特徴 自分勝手で無神経な親に感情的にならない方法

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これら4つのタイプが混ざっている親もいる。通常ほとんどの親がどれか1つのタイプにおさまるが、ある種のストレスにさらされると、違うタイプにみられる行動をする親もいる。

親に「共感してもらいたい」とか「心を入れ替えてもらいたい」と思っているなら、そんなことを考えるのは今すぐやめよう。彼らが今すぐ根本的に変わることはない。

親の言うことにあわてて反応しない

親が精神的に未熟な人の特徴を示していると思ったら、次の方法で、あわてることなく対処してほしい。それは、望む結果に意識を向けること。

親との関係において自分が望む具体的な結果を明確にし、それを目標にすること。例を挙げてみよう。

「気後れがしても、がんばって母に自分の気持ちをちゃんと伝える」

「『クリスマスには帰省しない』と両親に話す」

「『子どもたちにやさしく話しかけてほしい』と父に頼む」

単に「自分の気持ちを伝える」を目標にしてもいいだろう。大事なのは、「つねに自分が望む結果を意識しながらつき合っていく」ことだ。

精神的に未熟な人との付き合いの際、感情のレベルで改善したり変えたりしようとすれば、途端にその人との関係は悪くなる。相手の感情は逆行し、これ以上気持ちを乱されないよう、こちらをコントロールしようとしてくるだろう。

だが、具体的な問題や結果に意識を向けていれば、相手も大人の対応をする可能性が高くなる。

リンジー・C・ギブソン 臨床心理学者

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Lindsay C. Gibson, PsyD

精神的に未熟な親のもとで育った人のセラピーをおこなう民間の病院に勤務。 親子の愛着に困難をかかえる人たちのサポートを精力的におこなっている。 女性誌に「幸福」についてのコラムを毎月寄稿し、過去に大学でも教鞭を執る。 著書『親といるとなぜか苦しい』はアメリカでの発売以来、版を重ね続けている大ベスト&ロングセラー。26カ国で翻訳出版され、「自分勝手で成長しない親」を持ったすべての人たちにとっての「回復の書」として熱烈な支持を集める。

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