毒親自覚ない人、気づきにくく危険な4つの特徴 自分勝手で無神経な親に感情的にならない方法

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② がむしゃらな親

異様に目的指向が強く、やたらと忙しい。他者を含め、あらゆるものを完璧にしようとせずにはいられない。しっかりと時間をとって、子どもの心にきちんと寄り添うことはしないのに、子どもの人生のこととなると、コントロールしたり口出ししたりする。

最もふつうに見えがちなタイプ。子どもの人生への投資も並外れて熱心ですらある。猪突猛進で、物事を成し遂げることだけを考える。

このタイプは子どもが成功するよう力を尽くしているかに見えるので、自己中心性を見抜きにくく、たいていの場合、周囲に害をおよぼすようには思えない。

だが他者を臆測で決めつけ、自分と同じようにしたいはず、同じことに重きを置いているはずと考える。こうした過度な自己中心性が、自分は他者の「ためになっている」という思いこみへとつながる。

弁護士のKさんは、横暴な父親から、成功するようにと絶えずプレッシャーをかけられてきた。

「父は私を意のままにしていました。自分とちがう考えの人間はだれであれ認めないのです。大学時代も門限は11時で、恥ずかしくてたまらなかったけど、それでも父にさからおうなんて夢にも思わなかったです」

父親は娘の思考まで意のままにしようとした。娘の考えが気にくわないと、即座に「バカなことを考えるんじゃない!」と怒鳴った。

③ 受け身の親

放任主義で、不安をかき立てられるようなことにはいっさいかかわらない。有害性は低いが、独自の弊害をおよぼす。支配的な相手には一も二もなく従い、虐待やネグレクトも見て見ぬふりをする。問題を避けたり黙認したりすることで切り抜けているのだ。

子どもが甘えると、怒鳴りつけることも

ほかのタイプよりはいささか真っ当にみえるが、それも程度の問題だ。大変なことが続くと子どもを見捨てるうえ、自分がもっと幸せになれそうだと思ったら、家族すら放り出していくかもしれない。

Iさんの母親は短気で暴力をふるった。しかし父親は、Iさんがそんな目に遭っているとは考えもしなかった。

父親はやさしく、たいてい上機嫌で、家に帰れば、書斎でのんびりすごす。Iさんは父親のそばにいるときだけ安心していられた。父親のやさしさだけが人生を明るく照らしてくれた。愛を感じられた。だから父を尊敬し、父を守らなければと思った。

たとえば、カッとなった母親に居間でたたかれていたとき、父親がキッチンで鍋をガチャガチャしている音が聞こえてきた。Iさんはこの音を「パパはここにいるからね」という合図だと解釈し、父親が暴力を止めに来てくれることは期待しなかった……。

④ 拒む親

そもそもなぜ家庭を持ったのかと思うような行動をする。精神的な親密さをよしとせず、子どもにわずらわされるのを露骨にいやがる。他者の欲求への耐性はほぼ皆無。彼らにとっての交流とは、命令し、怒鳴りつけ、距離を置くことだ。多少おだやかなタイプであれば、家族ごっこはするかもしれないが、あくまでも表面的だ。もっぱら自分の殻にこもって好きなことをしたがる。

4つのタイプの中では最も共感力も低い。このタイプは、自分のまわりに壁をつくっている。

Nさんの母親は娘とすごすのがうっとうしくてたまらなかった。Nさんが会いにいっても、抱きしめるのをいやがり、すぐさまNさんの外見に何かしら文句をつけた。Nさんが一緒に過ごそうと言おうものなら、イライラして、「お前は親に頼りすぎだ」と怒った。

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