記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第64回は東大生が実践する「記憶に残りやすいノートの取り方」について西岡氏が解説します。
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知った情報に対して「なぜ?」を絡める
みなさんは、東大生のノートの特徴を知っていますか。東大生のノートは、「なぜ?」という言葉をよく使います。授業や教科書で教えてもらった情報に対して、「なぜ?」を絡めてノートにしていくのです。
例えば、「元寇を撃退した武士に対しての褒賞が用意できず、幕府は徳政令を出した」という情報があったときには、
Q.なぜ幕府は徳政令を出した?
A.元寇を撃退した武士への褒賞が用意できなかったから
と、わざわざQ&A形式にしてノートに落とし込むのです。
なぜ、東大生のノートには「なぜ?」が多いのか。今日はそれについて探っていきたいと思います。まずは『ドラゴン桜』の漫画をご覧ください。これは、桜木先生が「歴史を勉強するときは、現代からさかのぼって勉強していくほうがいい」という勉強法を提唱しているシーンです。
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