記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第58回は「頭のいい人が実践している思考法」について西岡氏が解説します。
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頭のいい人は目の前のことを「解釈する力」がすごい
頭のいい人は、どのように頭を使っているのでしょうか? また、どのように思考すれば、頭がよくなるのでしょうか?
これは、この連載が始まってからずっと問うているものですが、今日は少し切り口を変えて、「考える」とは「受け入れないこと」だという話をしたいと思います。
頭のいい人は「目の前のことを、そのまま受け取らない」のです。「見えていない面があるんじゃないか」「何かしらの裏があるんじゃないか」と考えて、しっかり目の前のことを「解釈する力」があるのです。
まずは『ドラゴン桜』の第1巻で、桜木先生が「なぜ勉強しなければならないか」について語っているシーンをご覧ください。このシーンはすごく印象的です。
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