記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第56回は、東大生の親が子どもに勉強を積極的に教えない理由について、西岡氏が解説します。
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東大生が育った家庭の特徴
「東大生の親御さんは、子どもが勉強につまずいているときに、答えを教えようとはしない」と言ったら、みなさんはどう思いますか。
東大生が育った家庭といえば、親御さんがガンガン勉強を教えているイメージがありますよね。でも実際は、東大生の親御さんはあまり積極的に自分で「勉強を教えよう」とはしません。勉強面に関しては塾や学校に任せている場合がとても多いのです。教えるのが上手な親御さんであったとしても、「親はあまり勉強を教え込まないほうがいい」と考えています。
なぜ、東大生の親御さんは子どもに勉強を教えないのでしょうか。そして子どもが宿題や自習でつまずいているときに、どんなふうに助けてあげているのでしょうか。
まずは『ドラゴン桜』のこちらのシーンを見てください。
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