記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。
第54回は合格を勝ち取った子に共通する「勉強に対する意識」について、西岡氏が解説します。
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受験を通して感じた「目的意識」の大切さ
今年も3月10日に東大の合格発表があり、われわれが指導していた東大志望の学生の結果も出て、合格を勝ち取った学生もいれば、そうでない学生もいました。
合否は努力量や勉強時間によって差が生まれるわけではありません。しっかり努力をしてきたのに不合格になってしまう人もいれば、平均勉強時間より短い時間しか勉強していないのに合格できる人もいます。時間をかけた人間が有利というだけなら、浪人生が有利という話になりますが、浪人生の合格率と現役生の合格率って、実は大きな差はないのです。
そんな中で、合格している人たちと不合格になってしまった人の間には、どんな差があったと言えるのか? 今日はそれについてお話ししたいと思います。
結論から言うと、結果を出せる人とそうでない人の差として今回の受験を通して感じたのは、「目的意識の大切さ」でした。
漫画『ドラゴン桜2』のワンシーンをご覧ください。
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