例えば3時間勉強するとして、その3時間分をひたすら参考書を見ているだけで終わらせることもできるでしょう。その一方で、「この3時間で、この分野の問題を解けるようになろう!」と目的を意識して努力することもできます。
よく、「東大生は何時間くらい勉強したら合格できますか?」と聞かれます。僕もこの質問を多くの東大生に聞くのですが、みんな一様にポカンとした顔をして、こう答えます。
「時間に重きを置いていなかったから、『何時間勉強したか』なんて測っていない」
と。この点において、東大生たちは、桜木先生の言う通り「頑張らない」のです。
明確な目的意識を持つ受験生は合格しやすい
結果として努力が積み上がっただけで、「頑張る」は目的ではない。「時間」が先にあるのではなく、「目的」が先にあるのです。この目的意識を最後まで貫くことができた受験生が、合格できたように感じます。
今年合格した文系の受験生は、直前期になって「自分は地理と世界史だと世界史のほうが点が取れるから、ここからの1カ月は地理ではなく世界史に時間をかけたい」と言ってきました。しっかりと自分の時間の使い方を明確に意識した発言です。
この発言が出た時点で僕は「彼は共通テストはそこまでうまくいかなかったけれど、合格できるんじゃないかな」と思いました。自分が何に時間を使うべきか、明確な目的意識を持っている受験生は、合格をもぎ取りやすいのです。
いかがでしょうか? 「頑張らない」ということを意識して、みなさんもこれから努力していただければと思います!
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