記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第49回は入試本番で合格を引き寄せるために意識すべきことについて、現役東大生の相生昌悟氏が解説します。
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結果が出る人と出ない人の差は「戦略」にある
大学入試シーズンのまっただ中で、受験生たちは寸暇を惜しんで勉強しています。今までの努力が報われることを祈って、一生懸命に勉強している人ばかりです。でもそんな中で、報われる人と報われない人が出てきてしまうのが入試という勝負のつらいところです。
では、大学入試で結果が出やすい人とそうでない人の差は、どこに表れるのでしょうか。今日はその差についてお話ししたいと思います。
まず結論から先に言ってしまうと、大学入試でもそれ以外の勝負事でも、結果が出る人とそうでない人の差は「戦略」によって変わってきます。『ドラゴン桜』で桜木先生が矢島という生徒にそれを教えている場面がこちらです。
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