大学合格する人、落ちる人「問題の解き方」決定的差 意識すべきは「合格点」、満点を目指す必要なし

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いかがでしょうか。桜木先生はバスケットボールの勝負で、「やみくもに点数を稼ごうとするままでは合格できない」ということを伝えています。

みなさんは試験を受けるときや勝負のときに「合格ライン」を意識していますか。もちろん満点が取れたほうがいいのは当たり前なのですが、ほとんどの試験において、「満点」を取る必要性ってないんですよね。

たいていの試験は8割くらい取れれば合格で、東大の入試でも6割で合格です。だから、1問間違ったとして、1回ゴールにボールが入らなかったとして、勝敗は左右されないのです。

だから東大生は、各科目・各大問の目標点数を決めています。「この英語の第一問A問題では、10点満点中7点取れればOKだな」「英語のリスニングは、15問中10問当たれば自分は合格ラインに達せるだろう」と考えて、その場でその戦略に沿って考えています。

戦略がうまくいかない可能性も考慮しておく

もしその戦略がうまくいかなくても、「その戦略がうまくいかない可能性」も考慮して戦略を立てています。

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「仮にリスニングで15問中8問しか取れなかったとしても、こっちの問題で取り返せば大丈夫だし、そもそも問題が難しくて他の受験生も取れていない可能性がある」と冷静に考えて、「できなかった、どうしよう……」なんて感情に左右されないのです。

どんなときでも戦略的に考えて、一問一問に一喜一憂しない。これが東大合格者と不合格者の決定的な差だと言えるのではないでしょうか。

誰しも、努力は報われてほしいものです。頑張ってきたんだから、努力したことが結果として表れてほしいと願います。でも、その努力が報われるかどうかの境目は、「どれくらい努力したか」ということではないのです。

「戦略的な努力をどれくらいきちんと積み重ねることができたのか」という点に集約されます。だからみなさん、戦略を意識しましょう。一問の間違いに左右されないメンタルになるために、戦略を持って努力する訓練をしてみてください!

相生 昌悟 現役東大生

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あいおい しょうご / Shogo Aioi

2000年生まれ。地方公立高校出身の現役東大生。高校入学当初から勉学に励み続けるも、思うような結果に結びつかず、努力の仕方を考え始める。最終的に、努力を必ず目標達成に導く「目標達成思考」を確立し、高校3年時に東大模試で全国1位を獲得。その後、東京大学に現役合格。現在は自身の経験を全国の教師や学生に伝えるべく、「リアルドラゴン桜プロジェクト」で高校生にコーチングを行っている。

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