記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がよい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う会社「カルペ・ディエム」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。第48回は緊張を和らげる方法について、西岡氏が解説します。
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緊張によって、本来の力が出ないことは多い
入試が近づいてきて、受験生は緊張している人が多いと思います。緊張をあまりしないタイプだと語っているような受験生でも、試験会場の雰囲気に飲まれてしまって、全然力を発揮できないほどに緊張してしまったという人も少なくありません。人間、なんだかんだで、緊張して本来の力が出ないことは多いのです。
さて、そんな中で東大生は、どんなふうにして緊張を緩和しているのでしょうか。本番で緊張しないようにするためには、どうすればいいのか、今日は解説したいと思います。まずは『ドラゴン桜』で、桜木先生が語っているシーンを見てみましょう。
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