「THE SECOND」にお笑いファンが熱狂する理由 「普通の漫才」にどこまで回帰できるかの戦いに

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(画像:フジテレビ『THE SECOND』ウェブサイトより)

いよいよ『THE SECOND』が開催される。楽しみで仕方がない。

――と書いて、「そうだそうだ、楽しみだ!」と思ってくれる人が、どれくらいいるのだろう。私の周囲でも、盛り上がっている人はいるにはいるのだが、彼(女)らはやはり、割とコアなお笑いファンという面々だ。

フジテレビで放送される、結成16年以上のコンビによる新たなお笑い賞レース『THE SECOND~漫才トーナメント~』。5月20日(土)の19時~23時10分に生放送(4時間10分と長尺になる理由は後述)。司会は東野幸治、そして「アンバサダー」に松本人志。

そして、肝心の出演者は、スピードワゴン、三四郎、超新塾、ギャロップ、テンダラー、マシンガンズ、囲碁将棋、金属バットの8組。つまり、今盛り上がっている人は、これらの漫才師のいずれか、いずれもを知っている人になろう。

大阪出身の「漫才ブーム直撃世代」の視点

かくいう私も、そんなにコアではないと思うが、それなりにお笑い好き・漫才好きで、たまに演芸場にも足を運んでいる。というのは、大阪出身の56歳、つまりは1980年の漫才ブーム直撃世代なのだ。

必然的に、『M-1グランプリ』には大いにのめり込んだ。特に「第1期」とでもいうべき2001~2010年の計10回は、目を凝らして全編を凝視した。

ちょっと余談だが、音楽評論家として思うのは、お笑いへの感覚は音楽以上に人によって千差万別だということだ。M-1の翌日、よく好き者同士で自己採点を見せ合ったりしたが、結果がまるで異なることが多かった。ちなみに私は「第1期」なら、2002年のますだおかだの1本目、2006年のチュートリアルの2本目(最終決戦)、2007年のサンドウィッチマンの1本目を推す者なのだが。

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