吉川ひなの「母を許せない自分」を許すことから 「許す神話」は、自分を歪めてしまう一因にも

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吉川さんが母との関係について捉え直すようになったのは、子育ての影響が大きかったという。

「自分の生い立ちに対して、変だな、悲しかったなと思っていたけど、そう感じていることに罪悪感がありました。でも子どもたちを見ていて『あれは辛かったし、どうして辛いと言っちゃいけないと思っていたんだろう』と気づいたり、変わった部分がすごくありました。

私はもっと自分を肯定したいし、好きになりたい。私がこの子達を思う気持ちのように、自分のことを思ってみたいと思うようになりました。どうしたらそう思えるんだろうとよく考えます。でも今は無理に『こうならなくちゃ』と決めず、答えが出ないことをそのまま受け入れられるようになってきました」

「ママって幸せそう?」娘の答えは

吉川さんは現在、長女、長男、次女の3人の子育てをしています。エッセイでは、「子どもたちはわたしをどんなふうに思っているのだろう」と疑問に思った吉川さんが、中学生になる長女にインタビューする様子が書かれています。

「ママって幸せそう?」

「幸せそう!」

「どんなとき幸せそう?」

「うーん。みんなで一緒にハグしてるときとか。わたしたちと一緒に遊んだりしてるときとか、わたしたちとなんか一緒にしたりとか、お話ししたりとかしてるとき」

「え、それってあなたの幸せなときじゃなくて?」

「うん。ママの幸せのとき」

「子どもたちのこと大好きってこと?」

「大好き。多分世界で一番自分の子どものことが好き」

「(中略)ママもパパもたまにやなヤツになっちゃうときがあるじゃん。 そういうときはどう思ってるの?」

「それはね、すっごく大事なの。もしね、ずーっと、これ食べる♡? これ欲しい♡? かわいいね♡ ってずーーーっとそれだけだったらもし外で何かあったときにどうしたらいいのかわからない。でも、おうちでパパとママと練習してるから、もし機嫌が悪かったりイライラしてたりする人がいても、そのとき自分がどうしたらいいのかよくわかってて、知ってるの。きょうだいともそう。ケンカしちゃうときもあるけど、でもそのときにどこまで大丈夫とか、ここからはダメとかラーンしてる」

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