「染み出し」とは、「いまあるスキル」を軸として、職種や業種をシフトさせ、戦略的・計画的にキャリアアップしていく考え方です。
「製氷皿」を思い浮かべてみてください。
ある1つの升に水を入れて、そこが満タンになると、隣接する升に、水が染み出してきますよね。
スキルも同じことで、「染み出す」ことができるのです。
水が満タンになれば「隣接している次の升」には行ける
製氷皿の、縦の列が「職種」、横の行が「業種」とします。
「いまいる升」が「銀行業界の定型的な営業職の升」だとすると、3年くらいして一人前になると「水が満タンになった」として、「隣接している次の升」に行けます。
たとえば、営業スキルが生かせる「ソリューション営業」や「事業開発」などに行くこともできるし、銀行と近い業種「フィンテック」などに行くこともできます。
水で満タンになった升がどんどん増えていくと、「ほかの升」への移動が容易なうえに、「キャリアの掛け算」も可能になっていきます。
そうして、自らの市場価値を高めていけるのです。
「こういう業界でこういう業種の仕事をしたい」という希望があれば、そこに行くまでのルートを考えて、2~3年ごとのスパンで戦略的にスキルを身につけ、戦略的に転職活動をするということです。
もちろん、キャリア人生はすごろくみたいに単純なものでもないのですが、みなさん、2つ先くらいまでのルートを考えて動いている印象です。
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