コロナ禍を経て「スタートアップで働きたい」という人が急増している。
スタートアップ企業にコアメンバーとして参画するための転職・副業サイト「アマテラス」を2011年から運営している藤岡清高氏は、「スタートアップ転職・副業のプロ」として、これまでに2000人以上からスタートアップ転職や副業の相談を受けてきた。アマテラスを通じて、毎年200人以上がスタートアップ企業のコアメンバーやCxO候補として参画している。
そんな藤岡氏の初の著書『「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術』は、スタートアップで「働きたい人」「副業してみたい人」「興味がある人」の知りたいことが全部わかる、日本初の入門書だ。
「スタートアップ転職・副業のプロ」である藤岡氏は、スタートアップは意外にも、時短勤務を希望する「キャリアママ」にこそ向いていると解説する。
時短勤務をすると評価されづらい従来型企業
スタートアップ転職の希望者や、副業の希望者は、年々増えています。
そしてスタートアップ業界は、意外に思われるかもしれませんが、「キャリアママ人材」にこそ、特におすすめしたい業界でもあります。
「キャリアママ」とは、もともとは大企業などで着実にキャリアを積んできたけれど、子育てなどのライフステージの変化や価値観の変化により、時短勤務やフレックスタイム制、在宅勤務などを取り入れた柔軟な働き方を希望するようになった人材を指します。
以前のように時間を気にせず働けなくなったことで、「キャリアアップしたくてもできない……」という悩みを抱えている女性は、世の中にたくさんいます。
従来型の伝統的企業では、「フルタイム勤務が標準で、時短勤務は限定的な措置」という考えに基づく制度体系になっていて、「成果」ではなく「働いた時間」で評価される傾向にあるため、時短勤務をするキャリアママは評価されづらい傾向にあります。
プロセスを遵守すれば一定の成果は出る仕組みが確立されているので、「成果を出せるか」よりも「社内プロセスに付き合えるか」を重視する制度や文化となっているのです。
では、なぜスタートアップ業界が「キャリアママ人材」におすすめなのでしょうか。その理由は3つあります。
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