コロナ禍を経て、「スタートアップで働きたい」という人が急増している。社会が大きく変わっていく時代だからこそ、「社会を変革する側」に早めに入っておきたい、と考える人が増えているのだ。
スタートアップ企業にコアメンバーとして参画するための転職・副業サイト「アマテラス」を2011年から運営している藤岡清高氏は、「スタートアップ転職・副業のプロ」として、これまでに2000人以上からスタートアップ転職や副業の相談を受けてきた。アマテラスを通じて、毎年200人以上がスタートアップ企業のコアメンバーやCxO候補として参画している。
そんな藤岡氏の初の著書『「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業術」』は、スタートアップで「働きたい人」「副業してみたい人」「興味がある人」の知りたいことが全部わかる、日本初の入門書だ。
「スタートアップ転職・副業のプロ」である藤岡氏は、転職に役立つ戦略的・計画的なキャリアアップの方法として、ある成功法則があると解説する。
「染み出し」という"成功法則"がある
「大手企業で裁量が少ない働き方をしてきて、スキルがないので、これから転職してスキルを身につけたい」
「製造業で法人営業を5年してきたが、マーケティングにキャリアチェンジしたいので、転職したい」
こんな相談をしてくる人が時々います。
しかし、「転職とともにスキルチェンジをすることは基本的に難しい」と、僕はお伝えしています。
そもそも「スキルチェンジ」とは、本来「職業を変える」ということです。
たとえるなら、「プロ野球選手」が「プロバスケ選手」に転向するようなことです。
プロフェッショナルの世界で「スキル」や「職種」をチェンジするということは、そういうことなのです。
「転職したいけれども、自分のスキルに自信がない」ということであれば、転職をする前に、まずはいまいる会社で「成果を出せるスキル」を確立する努力をしたほうがいいでしょう。
そのうえで、「いまあるスキル」をもとに「成果を出せるスキル」を身につける方法、つまり戦略的・計画的なキャリアアップをする方法として、「染み出し」という"成功法則"があります。
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