「不安」で頭がいっぱいな人の考え方の悪いクセ 起こりうる結果を3パターンで予測してみる

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今はスマホひとつあれば、インターネットでさまざまな情報を調べることが可能です。ただし、情報を知れば知るほど不安になってしまうことがあります。そこで重要なのは、楽観情報と悲観情報の両方を集めるという大原則です。

例えば、将来の生活不安について情報を調べるとき。「老後破産」などをテーマにした悲観情報ばかり集めていると、当然悲観的な気持ちが強くなります。

そこで、高齢者の地域コミュニティの話などの楽観情報も調べることで、明るい気持ちになれるのです。

「真実などない」と開き直る

『不安に負けない気持ちの整理術 ハンディ版 (特装版)』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

医療情報を得るときには、医学が発展途上であることを意識しておくとよいでしょう。

例えば、今はタバコは害悪という常識が定着しています。けれども、ゲノム解析(生物の遺伝情報を総合的に解析すること)のレベルが進化すれば、「タバコを吸っても長生きできる人」がわかる可能性があります。

科学が発展すれば、今の常識の大半は変わります。「真実などない」と開き直るくらいでちょうどいいのではないでしょうか。

(画像:『不安に負けない気持ちの整理術 ハンディ版(特装版)』)
和田 秀樹 精神科医

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わだ ひでき / Hideki Wada

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科医師を経て、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わる。『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『60歳からはやりたい放題』(扶桑社新書)、『老いたら好きに生きる』(毎日新聞出版)など著書多数。

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