歳をとっても老けない人が50代で「やらないこと」 歳をとってからの「苦労」は買ってでもするもの

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感情を老けさせないためには「前頭葉の鍛錬」が必要です(写真:プラナ/PIXTA)
人間は、〝思わぬところ〟から、思わぬほど早い時期から老化が始まり、しかもそれを放っておくと体も見た目も老けていきます。この〝思わぬところ〟とは「感情」です。そして「感情の老化」とは、科学的な事象として言い換えると、「脳の前頭葉が老化する」ということだそうです。

前頭葉は、個人差もありますが40〜50代頃から萎縮し、目に見えるように老化し始めるといいます。和田秀樹氏の『医者が教える50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」』より一部抜粋し「前頭葉の鍛錬」の具体的な方法を、お届けします。

変化や問題が起きても、それを恐れない

変化を楽しむ
「変化」や「問題」を回避するのではなく、「前頭葉を鍛えるチャンス!」と、喜んで対峙すること。それがさらに前頭葉をフル稼働させ、素晴らしいアイデアもひらめいてくるはず。

「杓子定規な人はボケやすく、頭が柔らかく臨機応変な人はボケにくい」というのは医学的にも正しいことです。

頭頂葉と側頭葉はルーティンワーク、前頭葉は「想定外」と、脳のそれぞれの領域で分担が決まっていることと関係しています。

頭が柔らかく臨機応変な人というのは、前頭葉が活発に働いて鍛えられるため、老化を防ぐことができるのですが、このことは、変化に富む刺激的な生活のほうが、前頭葉は鍛えられ、老化を防ぐことができることを意味しています。

それゆえ、自ら「想定外」との出会いを探しに行こうと提唱しているのですが、もっと基本的なことをいうと、望みもしないのに訪れる問題や変化にも、これを避けようとするのではなく、むしろ積極的に対峙して、問題解決に臨む心構えが大切ということです。

つまり、何か変化や問題が起こっても、それを恐れず、また「嫌なこと」と思わずに、「よし、これは前頭葉を鍛えるいいチャンスだ!」と、喜んでその変化や問題に向かっていくということです。

変化を恐れず、むしろ変化を楽しむくらいの気持ちを持つこと。すると前頭葉は一層大喜びでフル回転し、意欲的になり、素晴らしい解決策がひらめいてくるはずです。

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