「老化」物覚えが悪いよりも深刻な"無口"の弊害 50代から始める脳を鍛える「具体的な習慣」
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人間は、〝思わぬところ〟から、思わぬほど早い時期から老化が始まり、しかもそれを放っておくと体も見た目も老けていきます。この〝思わぬところ〟とは「感情」です。そして「感情の老化」とは、科学的な事象として言い換えると、「脳の前頭葉が老化する」ということだそうです。前頭葉は、個人差もありますが40〜50代頃から萎縮し、目に見えるように老化し始めるといいます。
『医者が教える50代からはじめる老けない人の「脳の習慣」』では、前頭葉の機能と、その老化を防止する「前頭葉の鍛錬」の具体的方法を、さまざまな視座から紹介しています。本稿では同書より一部を抜粋しお届けします。
「アレ」「ソレ」「コレ」増えていませんか?
「アレ」「ソレ」「コレ」を使わない
普段何気なく使っている「アレ」「ソレ」「コレ」の指示代名詞。これらが会話のなかに多くなってきたら、「脳のサビつき」「老化」の加速度が増している証拠。
普段何気なく使っている「アレ」「ソレ」「コレ」の指示代名詞。これらが会話のなかに多くなってきたら、「脳のサビつき」「老化」の加速度が増している証拠。
どうしても人の名前、モノの名前が思い出せない。そんなときに“便利”なのが、「アレ」「ソレ」「コレ」といった指示代名詞。家族との家のなかの会話では、「アレ、どこやったんだ?」「ああ、アレならアソコに置いてあったわよ」─―で事足りてしまいます。
歳をとればとるほど「アレの名前が思い出せない」……と、指示代名詞頻発の会話になるのは致し方ないといえば致し方ありません。しかしこれをただ放っておくのは問題です。
第一に、単語が出てこず指示代名詞に頼るのを「よし」として、「思い出そう」という努力を怠ることは、すなわち「思い出す=脳のアウトプット機能」を使わなくなることです。脳の機能というものは、使わなければサビていく一方です─―特に中高年以降は。
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