そこで、不機嫌にならないために求められるのが、相手のマイナス感情から自分を守ることです。何を言われても取り合わなければよいのです。
まず、他人の悪口や噂話の輪には加わらないようにしましょう。たまたま居合わせてしまったとしても、静かにその場から抜け出すのです。
しつこく巻き込まれそうになっても、「なんでそう思うの?」「本当なの?」といった反応をしてはいけません。
相手のマイナス感情をまともに引き受けることになり、結局は自分もイヤな気持ちになるだけだからです。
「へー、そうなんだ」「知らないな、そんなことは」などと、軽く受け流すようにしましょう。
当然、自分から周囲の人に悪口や噂話をしかけるのは、もってのほかです。一度、マイナス感情を伝染させると、人間として信用を失い、のちのちまで周囲の人から白い目で見られることになります。
★相手に察してほしいと甘えるから不機嫌になる。
★察してもらえなくて当然だと割り切れば楽になる。
「相手が察してくれる」って本当?
あえて言葉にしなくても気持ちが伝わる。相手が察してくれる──よく日本人の美徳のようにいわれることですが、はたして本当でしょうか?
これは長年連れ添った夫婦の例です。
サラリーマンの夫が夜、不機嫌な顔をしながら帰ってきました。昼間、職場で上司にこっぴどく叱られたのです。しかも、自分には落ち度がなかったのに、一方的にミスをしたと決めつけられたのでした。
夫のイライラは帰宅してビールを飲んでも収まりません。
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