海外「子連れ赴任」で変わる、家族の生き方

日本のやり方がすべてではない!

そんな海外育児中のママたち。「子どももバイリンガルの帰国子女になれてうらやましい!」なんていうのは高みの見物をしている人たちの感想で、最大の悩みは、子どもの言語習得問題です。

 いちばんの悩みは言語です。両親共働きという状況での米国生活スタートだったので、娘を渡米翌日からフルタイムで現地のPreschoolに預けましたが、そのおかげで娘の英語はものすごい勢いで上達しました。一方で、日本語がかなり怪しくなっています。私に対しても、基本的に英語で話して来るくらいで、これが悩みの種です。(2007年法学部卒、ニューヨーク)

 

 感じている課題は、やはり子どもの日本語です。小学生の長男は日本の小学生新聞を読んだりすることで、ある程度維持できているように思いますが、今後帰国し、中学受験をする場合に影響がないか不安もあります。
 幼稚園の次男は新しい言葉をドイツ語でどんどん学んでおり、逆に日本語の進歩が少なく、助詞がおかしかったり、日本語に訳そうとしても対応する日本語を知らず、教えてもなかなか覚えないのが悩みの種です。(2003年医学部卒、ドイツ)

価値観の変化に戸惑うことも

また、価値観の違いから、帰国後の生活を不安視する声も。

 期間限定の海外赴任なので、帰国することは決まっていますが、帰国後の働き方については夫婦ともに課題を感じています。渡米前は、この数年間の米国生活だけが特別で、日本に戻ったらまた渡米前と同じような激務に戻ることが当たり前だと思っていました。
 でも、米国に来て、子どもを持ち、家族で過ごす時間を多く持てる生活の豊かさを知り、多様な働き方やキャリアの積み方を見聞きした今、渡米前と同じ生活に戻ることが本当に幸せなのか疑問に思ってしまいます。(2006年法学部卒、ニューヨーク)

 

学校のお母さん方と話していてよく耳にするのが、「I'm changing my career」というフレーズ。夫の赴任や、子どもの状況に応じて、臨機応変にキャリアを変えていくという意識を持っているお母さんが多いように感じます。
一斉に新卒で採用されて、ひとつの組織でキャリアを積んでいくのが当たり前という日本で社会人をやっていくうちに、いつの間にか自分もそう思い込んでしまっていたんだなとハッとさせられました。そういうことも含めて、今後の身の振り方がいちばんの課題です。(2003年法学部卒、タイ)
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