ハッシュタグも登場「パーマ男子」が増えている訳 アジア人の枠を超えて「韓流パーマ」が人気に
近頃の男性パーマは、ソフトなスタイルが話題を集めている。TikTok上では、アプリから誕生し、最新トレンドに含まれるヘアスタイルを紹介するハッシュタグ#menpermが2070万回以上再生されている。
こうした動画では、多くの場合、美容院の椅子に座っている男性の姿から始まり、肩から上が映し出される。そして、カメラは頭の周辺を捉え、最終的には頭頂部で終わる。なめらかでボリューム感のあるウェーブパーマにスプレーがかけられ、男性はK-POPアイドルの男性のように自信にあふれている。
アジア人の枠を超えて人気の「韓流パーマ」
「TikTokでアジア系のインフルエンサーを見つけた。彼は、私のようにカーリーヘアーだ。アジア人はたいていストレートヘアなので髪質が同じということはないだろうが、調べてみると、彼がパーマをかけていることがわかった」と、イギリスのダラム出身の学生、ブランドン・ダックワさん(20)は語る。
こうしたヘアスタイルは、かつては韓国人と韓国系アメリカ人の男性の間で主に流行していたが、TikTokとK-POPの人気が急上昇したこともあり、過去4年間でアジア人の枠を超えて広がっている。韓国では目新しいヘアスタイルでないが、韓国での浸透が、2000年代初頭からの注目すべき変化を表している。この頃、美容に強い意識を持つ男性を表す「メトロセクシャル」という言葉がはやった。
韓国では、美しさの基準は音楽業界と密接に結びついている。「完璧な肌、完璧なヘアスタイル、完璧な服装のK-POPアイドルが象徴している」と、ハワイ大学マノア校で女性、ジェンダー、セクシュアリティに関する研究を行なっているイ・ヒジン准教授は指摘する。同准教授は、韓国のポップカルチャー、美容、デジタルメディアを研究している。