ハッシュタグも登場「パーマ男子」が増えている訳 アジア人の枠を超えて「韓流パーマ」が人気に

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「気づかない人や、まったく注意を払わない人もいるが、こそれが、パーマが『うまくいっていない』と解釈される可能性がある。しかし、ある意味では、それはわざとらしい、または風変わりとは見られていないということだ。そう見られてしまうのは、現代のヘアスタイルでは最も不愉快なことだ」とジャンさんは説明する。

パーマヘア
(Jessica Chou/The New York Times)

韓国のパーマ(「パーマ」は「パーマネントウェーブ」の略)は、ほかの理由からも特徴的だ。トップの部分のカールが柔らかくて緩い。ヘアスタイルは多彩で、とかしたり、前髪を下ろしたりすることもある。

そして、頭の側面と背面はバリカンとはさみでフェードカットして短くする。もっとお金をかければ、突き出してしまう頑固な毛髪を緩やかにならして、見た目をもっとなめらかにしてくれるダウンパーマを選ぶことができる。

ペ・ヨンジュンさんがきっかけになった?

このモダンスタイルのパーマがどこから生まれたのかは明らかではないが、サッカーのアン・ジョンファン選手や韓流ドラマ『冬のソナタ』の俳優ペ・ヨンジュンさんなど、高名な韓国人男性のなかには、初期の頃に男性パーマの普及に貢献したと考えられている人がいると、セファ・ジンさんは話す。ジンさんはヘアスタイリストで、韓国人男性に人気のあるヘアスタイルを専門とするロサンゼルスの美容院「Naamza」のオーナーだ。

それ以来、このヘアスタイルを指す別の言葉「多様なスタイルのウェーブパーマ」が登場し、この言葉は今日Z世代やミレニアル世代の間で流行している、とBTSと働いたことがある韓国人ヘアスタイリスト、ムジン・チョイさんは教えてくれる。

数十年にわたり日本と韓国には男性パーマの解釈がいくつか存在してきたが、違いは「それぞれの国のファッションとスタイル」にある、とジンさんは付け加える。しかし、このパーマの背後にある方法と道具は、20世紀後半に流行した弾力性のあるたてがみのようなアメリカ流パーマで使用されたものとそれほど違いはない。

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